2009年に打ち上げられた人工衛星まいど1号。東大阪市の町工場がつくった! と話題になりました。「町工場が力を合わせれば、でっかいことができるんだ!」と、各地でさまざまなプロジェクトが生まれるきっかけになりました。
あれから5年…決して、平坦ではなかったプロジェクトの経緯を弊社社長棚橋が振り返ります。夢でスタートしたことを、夢だけでゴールまでたどり着くことは難しい。だけど、諦めずにやり続ければ、夢は、必ず叶う!
【目次】
2009年1月23日。クリエイション・コア東大阪に関係者一同とサポーターの皆さんが集まり、人工衛星「まいど1号」の打ち上げを見守っていました。
打上げに成功した瞬間、大きな拍手と歓声が上がりました。
「まいど1号」は、東大阪の町工場がつくった人工衛星として知られていますが、もちろん町工場のおっちゃんのだけで人工衛星が完成したわけではありません。
JAXAの指導、NEDOの委託、大学の先生や学生たちの協力、プロジェクトを応援してくれたたくさんのサポーターの方々……。大勢の方に支えられて、「まいど1号」は完成しました。
プロジェクト発足から打ち上げまで、8年間の道のりは決して平坦ではありませんでした。
誰も考えたことのない初めての挑戦を成し遂げたのは「子どもや若者たちに大きな夢を見せたい」という思いがあったからです。
日本一中小町工場が集積する東大阪から、町工場のおっちゃんたちが力を合わせてつくった人工衛星が宇宙へ飛び立つところを見て、諦めずに続ければ、夢は叶うと知ってほしかったのです。
今、「まいど1号」の開発軌跡を振り返ることが、これから産学官連携プロジェクトを立ち上げたい方、モノづくりをやりたい方、誰も見たことのない大きな夢を叶えたい方に何か参考になるかもしれないと思い、本書は刊行されました。
著者:棚橋 秀行
監修:宇宙開発協同組合 SOHLA
編集・出版:ウズウズ出版
Kindle版 390円